さて、念願の大学生。
もう勉強なんかしないぞ(笑)
っていうか、大学って授業は自分で選択するのね。
試しに授業に行ってみる
→ 分からなすぎて秒で挫折
→ 不登校(笑)
入学3ヶ月後には、授業には2〜3コマ/週しか出席しなくなりました。
もう脳ミソが新しいインプットを拒絶している。
大学生にもなってベンキョーなんてもうムリ。ムリムリ—。
ってことで、学校行かないので激ヒマです。
そういえば中学・高校と「部活動」というものをしたことがなかったなぁ。
ちょっくら体でも動かしてみるか。(←何様?)
しかし、こちとら筋金入りのガリ勉くん。
今さらサッカーだのテニスだのはじめてみたとて、すでに周回遅れ。
周囲に追いつくのに何年かかるか分からない。
じゃ、なんか大学デビューでヨコ一線スタートのスポーツってないのか?
ってことで選んだのが、超マイナーなエクストリームスポーツの学生サークルでした。
自分が勝てるフィールドで勝負するっていう考え方ってアリだと思ってます。
みんながやってる分野って無難だと思います。野球とかテニスとかね。お手軽に楽しめるし、失敗もない。
でも、“やる前からやり方分かってる”ってちょっとつまらない。
攻略本読みながらゲームするイメージです。
例えば、野球部に入部したらやることなんて決まってるじゃないですか。
基本的に監督の指示に従うだけ。
確かに、結果を出すことが目的なら、成功例を真似をするが最短ルート。
だけど、デラえもん的には今の目的は結果ではない。
受験勉強では決められたことを突き詰めました。脳死状態で。ある意味やり切ったんです。
だから、目的追求型の行動はひとまずお休みしたいんです。
プロセスそのものを楽しみたいんです。
…なんてことを、考えてましたね。
ってことで、未知への挑戦を始めました。
マイナーなエクストリームスポーツ。
選んだのは“ハンググライダー”でした。
「個人の力で“空飛べる”ってスゴくない!?」ぐらいの発想でしたね。
マナーすぎてイメージしづらいでしょうか。
ハンググライダー、もし需要があれば、今後あらためて紹介したいと思います。
超インドアのガリ勉君が突然アウトドアに方向転換です。
空飛ぶって、単純にスゴイです。
・高度2000mから見下ろす景色。
・動力無しで5時間跳び続けて100km先のゴールへ。
日常では味わえない緊張と緩和、信じられないくらい美しい雲、
限界の疲労感、上手くなるほど可能性が広がりました。
今まで教室と自宅の勉強机が世界の全てだったデラえもん
スポーツは空っぽだった魂に染みわたる感覚でした。
「なんだ、この充実感は?」
毎週末サークルメンバーと車に乗り合わせて出かけました。就学旅行状態。
学生サークルですが、社会人のクラブチームに所属しています。
大学生以外に、会社員・高校生・主婦・医者・社長まで多様です。
楽しいとき、つらいとき、怒ったり、叱られたり、仲間とたくさん時間を共有しました。
転げまわって笑いあった仲間、とてつもなく悲しい出来事。
これまで感情の無いお受験マシーンだったデラえもん、ひとつひとつの経験が乾いた魂に染み渡ります。このコミュニティーのおかげで少し人間に近づきました。
最初はネクラなロボットみたいだったと思います。挨拶もまともに出来ませんでした。だって中学高校では部活もやったことないんだもの。でも、そんなデラえもんにも先輩・後輩たちが居場所をくれました。
ハンググライダーを通じて私に関わってくれた仲間や先輩・後輩、もう感謝しかありません。
「本当にありがとう。」
この時の仲間はみんな今も親友です。この経験が今も私のアイデンティティの拠り所です。
だって オレ空飛べるんですよ。ちょっとスゴくないですか(笑)
おまけとして、学生選手権で全日本優勝する経験もできました。今までは色ジロで卑屈なガリ勉デブ、自分でも自分が嫌いでした。でもこの時はちょっと自分が誇らしいと思えました。
コメント