採用面接の本質②

採用面接の本質

社員採用は会社にとって巨額の投資

終身雇用のサラリーマンの生涯賃金は数億円と言われます。会社が社員1名に投じる額は、税金や福利厚生を含めると給料の2〜3倍と言われます。つまり、あなたの生涯賃金が3憶円なら、会社はあなたに9億円投資することになります。

採用面接って、面接官にとっては9億円の投資判断ってことです。ちょっとスゴくないですか?

受験者としては「あなたを採用するのはコスパの良い投資だ」ということを面接官にプレゼンしなければいけません。きちんとあなたの価値を伝えていきましょう。

社員の価値は「強み×熱意×コミュ力」

社員の価値は「強み×熱意×コミュ力」です。掛け算なのがポイント。

なので、極端に言えば、どんな天才でも、松岡修造ばりに熱くても、コミュ力がゼロなら会社員としての価値はゼロです。

あなたの専門性や熱意を役立てるためにはコミュニケーション能力が非常に重要な要素です。

[コラム]
ちなみに、熱意がマイナスの人、つまり悪意がある社員は厄介です。強み×悪意×コミュ力で掛け合わさるとモンスター社員の出来上がりです。実際、ある一定数で存在します。職場風土を悪化させ上司をもメンタルダウンに追い込みプロジェクトを空中分解させた事例もあります。
掛け算って怖いですね。

面接で評価されるのはコミュニケーションスキル

では、社員の価値 ” 強み / 熱意 / コミュ力 ” の3つを解説していきます

[強み・専門性]

ひょっとすると現時点ではあなたには即戦力の武器は無いかもしれません。実際、大学での勉強なんて会社で即戦力にはなりません。でも「まだ何もできませんが、教えてくれれば何でもやります!」というアピールはNG。「あ、この人は受け身なんだな」と捉えられてしまいます。 専門性は無くても強みはあるはずです。自分なりに会社の事業に貢献する方法やそのためのスキルアップの方法を考えてください。自ら工夫して努力できるなら、それがあなたの強みになります。

[熱意]

その場での「オレやる気あります」「何でもやります」的なアピールはあまり重要視されません。それだけでは根拠に乏しい。面接の30分だけ瞬間最大的な熱量を演じてるかもしれませんしね(笑) 熱意を演じるのではなく実績を端的に伝えてください。勉強でもクラブ活動でもバイトでも、どれだけ粘り強く取り組んだか、アプローチは工夫したか、目的志向は強いか、などエピソードを交えてエビデンスを伝えてください。

[コミュニケーション]

面接ではこれが最も重要です。 採用面接の目的はコミュニケーション能力の評価のためだけ!と言ってもよいです。コミュニケーションできない人は組織では機能しないし、育成のしようもないですから。 逆に、コミュニケーションさえできれば、スキルがなくてものちのち教えられる。熱意が足りなければ鼓舞することもできる。

この3つの中で、コミュニケーション能力こそが会社員としての基礎なんです。特にポテンシャル採用的な色合いの濃い新卒採用では、コミュニケーションを圧倒的に重視されます。

[コラム]
ちなみに私の会社では学歴は頭の良し悪しの基準とみなしません。
学歴は熱意や目的志向を計る物差しのひとつに過ぎません。
採用面接において、学歴は高校や大学進学という目標達成のために相応の努力をしてきたという実績であり証拠と捉えています。学歴がある人には、入社後も目標達成のために仕事を粘り強く業務推進してくれるだろうと期待をします。
極論すれば、学歴なんて所詮は受験勉強という“やり込みゲー”の結果でしかありません。

採用面接の本質を知れば面接は難しくありません、必ず攻略できます!
第3話/全4話へ続く。

採用面接の本質 3/4 へ続く

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