会社員のあなた、仕事多すぎませんか?
業務指示はすべてこなして、聞かれた質問にはすべて答える、…そんな真面目なあなたへ。
片っ端から猛スピードで仕事を片付けて「これ以上もうムリぃ!!」っていうあなたへ。
それ以上頑張っちゃダメです。
そのままじゃ、死んじゃいます。
仕事は少しの工夫で100分の1にできます。
生産性を向上すれば圧倒的に作業量を減らせます。
結果として、定時に帰宅し、家族と団らんできるようになります。
ここからは私デラえもんの体験談です。
約5年前、仕事でぶっ倒れる直前まで行きました。そこから仕事を捨てまくって生き残るまでのサバイバルストーリーです。
この手法は再現性があります。私は今も実践中です。
少しでも誰かの役に立てばと思い、Blogに記します。
では、いってみましょう。
約5年前、当時は40代前半、製造業のエンジニア。
新規の技術開発で、もし期限までに完成しなければ欧州で製品を売ることができなくなり市場を完全に失う、という“待ったなし”のプロジェクトでした。私はその開発の主要メンバーの一人。
元来、真面目気質のデラえもん、業務指示は完璧にこなすタイプ。信頼もアツい(笑)
しかし、それが裏目に出ます。まじめに仕事すればするほど、どんどんデラえもんに仕事が集まってきます。日中は会議でほぼほぼ缶詰。被告人のように扱われて山のように宿題をもらいます。
毎晩残業で黙々と宿題をこなして翌日の被告人質疑に備えます。
業務量だけではありません。業務内容も正解のない無理難題ばかり。会社っていうのは残酷な組織です。「会社の利益」という大義名分の前では社員の犠牲も止むをえない。ある一定数のメンタルダウンも黙認されています。(←コレほんと)
私は毎晩夜遅くまでフルスロットルで働きました。津波のように押し寄せる仕事を片っ端からひとつひとつ対応していました。
見かねた周囲も、さすがに「デラえもんこのままじゃ死んじゃうぞ」と心配はしてくれました。が、もはやデラえもんが一人で背負いすぎて、今さら誰かと分担できる状態ではありませんでした。もうデラえもんが最後まで独りで抱えて走りきるしかありません。
誰も「デラえもん、そこまで頑張らなくてもいいんだよ」とは言ってくれませんでした。
連日の残業で脳ミソはギンギンに腫れあがっています。
津波のように浴びせられた仕事の中には、どさくさ紛れで専門外の仕事もなすり付けられました。「コレ、ほんとにオレの仕事か!?」 しかし、追い詰められて腫れ上がった脳ミソでは反論もできず、伏し目がちに「ハイ、ワカリマシタ、ガンバリマス」しか言えませんでした。
過去、デラえもんがお受験でぶっ壊れたときと重なります。
そんな全力会社員デラえもん、上司が言ったセリフが↓こうでした。
「デラえもん、根性に逃げるな!」
当時は「限界を超えて命削って仕事してるオレを後ろから刺すのか?何て非道いことを言う上司だ!?」と腹を立てました。その時は上司の真意がくみ取れていませんでした。しかし、のちに彼が私の命を救ってくれます。
ただ、上司の言葉とは裏腹に、当時の私は根性で仕事するしかありません。だって、それ以外に武器がないんだもの。
毎日毎日“片っ端から作戦”です。もう水をザルで掻き出してるみたいでした。
これも、お受験の時と同じです。こんな状態が約2年続きました。我ながら、壊れなかったのは不思議です。
ひと段落した後、上司がもう一度言いました。
「根性に逃げちゃダメだ」
「これを教訓に仕事のやり方を変えよう」
そうして、ある本を教材に会社で勉強会を開いてくれました。
その本がこの本でした。
「イシューから始めよ」
ひと言で要約するなら↓ということです。
「問題を解くより、問題を見極めよ。本当に価値のある仕事だけにフォーカスせよ」
この本は、ある意味で残酷な本です。頑張ってる人のことを「そんなの“犬の道”だ」と書いてみたり(笑) しかし、当時“片っ端から作戦”でズタボロだったデラえもんには本当に“しみる”本でした。
一般に、地道にコツコツと作業を重ねればいつか仕事が完了すると思われがちです。特に日本では「“頑張る”は尊い」とされがちです。「努力は裏切らない」とかよく聞くセリフです。でもそんなの成功者のセリフです。現実は闇雲に頑張ったって成果は出せません。残酷ですが、これが現実。
“闇雲に頑張る”なんて、キビシイ言い方をすれば思考停止です。これが上司が言った「根性への逃げ」です。
あのときの私には「こんなに限界までやってるんだから、もう勘弁してくれよ」という甘えがあったのだと思います。でも今なら「根性に逃げるな」の真意が良く分かります。
プロは成果物で評価されます、いくら頑張っても“頑張り”自体は収益にならないからです。
プロなら結果を出さなければいけません。
(心情的には“頑張り”は報われてほしいと思いますが、それはまたの機会に)
プロなら結果を出さなければいけません。
この本には書かれています。
生産性の高いアプローチは↓これです。
○ いきなり仕事に着手せず ○ まずはゴールまでのシナリオを描いて ○ シナリオ達成に不要な作業は切り捨て ○ 本当に意味のある作業だけに注力すること
これで、一気に業務効率が向上します。
↓こんな業務指示よくありませんか?
「あれもやっとけ」 「念のため確認しろ」 「これもやった方がいい」 「こんな場合はどうする」
これ、トラップです。
真に受けて対応しちゃダメです。
本当にそれやらないとゴールできませんか?
必要不可欠な要素ですか?
不要だと思ったら、そんな作業はバッサリ捨てましょう。
どんなにエライ人の指示や指摘でも無駄なものは無駄です。
以来、デラえもんはいつも実践しています。
「これってほんとに必要?」
「もしやらなければ最悪どうなるんだっけ?」
といつも自問しています。そして答えが「大丈夫、誰も困らない」だったらバッサリ捨てます。そんな仕事やりません、強い意志を持って。
おかげで業務量は驚くほど減りました。
皆さんもぜひやってみてください。
仕事バッサバッサ捨てても、意外に誰にも怒られない、誰も困らない。
なにより、あなたはそんなにヒマじゃない。
最後に
活字アレルギーのデラえもん、ほとんど本は読みません。
だから今後もBlogで本を紹介する機会はほとんどないでしょう。
しかし、これだけは紹介させてください。
「イシューから始めよ」
コレ、本当に良い本です。
文字通り!紛れもなく!私の命の恩人(恩本)です!
今でもこの本を手に取ってページをめくると、当時を思い出し胸が熱くなります。
正直100分の1にはならないかもですが、1/2〜1/3ぐらいは十分にいけます。
この本をきっかけに誰かひとりでも救われてくれれば本望です。
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