目次
- ★まえがき:「変わりたいのに変われない」病
- ★制度に飼い慣らされた身体
- ★安心と引き換えに差し出したもの
- ★“見ないようにしてきた未来”と向き合う
- ★思想なき自由は、自由じゃない
- ★さいごに:逃げるな、「自分から」
★まえがき:「変わりたいのに変われない」病
「会社辞めたい」「FIREしたい」——そう思っている人は少なくない。でも実際に踏み出せる人は、もっと少ない。
なぜか? 理由は簡単。「変わりたいけど、変われない」から。
そしてそれは、あなたが悪いわけじゃない。変わらなくて済むように設計された社会に、あなたがちゃんと適応してきただけの話だ。
この社会は、個人が“制度の中”にいる限り、従順であればあるほど褒められる。そしてそこから出ようとすると、唐突に「自己責任」の洗礼が待っている。
つまり、制度の中では“子ども扱い”、出た瞬間に“成人扱い”。このスイッチが不自然すぎて、誰も飛び越えられない。
★制度に飼い慣らされた身体
あなたは、上司の指示がなくても動けますか?
この質問に、ドキッとしたなら、それがヒントだ。会社に依存するというのは、給料や福利厚生だけの話ではない。
もっと深いところ——意思決定の外注まで委ねてしまっているのだ。「何をいつやるか」を他人に決めてもらうのに慣れすぎて、自分の足で立てなくなっている。
これは比喩ではない。身体感覚の問題だ。
時間割が決まっていた小学校から、カリキュラムがある大学、そして指示命令の会社。私たちは30年以上、“指示される訓練”ばかりしてきた。
「自由になっていい」と言われても、そもそも“自由に動く筋肉”が退化している。それが、FIREに踏み出せない本当の理由だ。
★安心と引き換えに差し出したもの
会社員でいることの最大の魅力は「安定」だ。
決まった日にお金が振り込まれ、税金は勝手に天引きされ、病気になれば保険証ひとつで診療が受けられる。
でもその“安心”は、何と引き換えに得たものか?
自分で考えなくていいという快楽、自分で責任を取らなくていいという麻痺——そういったものが少しずつあなたの思考力と決断力を蝕んでいく。
気づいたときには、目の前のレールしか歩けなくなっていた。そしてそのレールは、あなたが選んだものではない。
FIREに踏み出すとは、「安心という麻酔」を自ら解くことでもある。
★“見ないようにしてきた未来”と向き合う
本当は、あなたにもわかっているはずだ。
このまま今の会社で定年まで働く未来を、本気で望んでいるわけじゃないって。
ただ、“見ないようにしてきた”だけだ。自分の未来に責任を持つのが怖いから。
誰かが道を示してくれるなら、それに従う。でも、自分で道を引くのは怖い。
そして多くの人が、不満はあるが耐えられる日常の中で、「思考停止」という名の防衛本能に頼ってしまう。
でも、その“慣れ”が未来を奪っていく。じわじわと、静かに。
★思想なき自由は、自由じゃない
FIREを目指すということは、「自由」を志すことだ。でも、その自由は“思想”なしには成立しない。
「会社が嫌だから辞めたい」だけでは、いつか別の依存先にすがることになる。
大事なのは、何から離れるかではなく、何に近づきたいかだ。
そして、そのために必要なのは、「なぜ今の働き方を続けているのか?」を自分の言葉で説明できること。
FIREとは、経済的独立ではなく、思考的独立である。
その準備ができているか?と問われている。
★さいごに:逃げるな、「自分から」
逃げていい。でも、「自分から」逃げるのはダメだ。
FIREは、「嫌だから辞めた」のではなく、「自分で人生を選び直した」結果であるべきだ。
あなたは本当に、自分の人生の運転席に座っていますか?
「何かを変えたい」と思っているのなら、その声を消さないでほしい。
FIREは、制度への背信ではない。自分への誠実さだ。
その一歩を、今日の自分にプレゼントしてやろう。
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